研究トピックス

スピロヘータは実は有用微生物だった!
〜タカサゴシロアリ腸内で木材の消化をアシスト!〜

熱帯生物圏研究センターの徳田教授の研究グループは、農研機構、山口大学、ドイツ・マックスプランク研究所およびアメリカ・ノースカロライナ州立大学との共同で、タカサゴシロアリの腸内でスピロヘータが木材の主要成分のひとつであるキシラン分解に主要な役割を果たしていることを初めて明らかにしました。

スピロヘータはらせん状の形をした細菌(バクテリア)で、ヒトの病原細菌として良く知られています。今から約100年前、日本の野口英世博士が様々な病原性スピロヘータの研究を精力的に行ったことでも有名です。

ヒトや草食動物の腸内にもキシラン分解を行う細菌群が共生していますが、これらはスピロヘータとは全く異なる種類に属することが知られています。今回の研究成果は、脊椎動物と昆虫という系統的に大きく離れた動物の腸内で、共通の機能を持つ細菌が独立に進化しうることを示しており、腸内細菌の進化や共生の仕組みを理解する上でも重要な知見です。

この研究成果は米国科学アカデミー紀要 (Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America) 電子版(doi: 10.1073/pnas.1810550115)に掲載されます。

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研究トピックス〜スピロヘータは有用微生物だった!〜