多様性生物学分野の内貴准教授らが第12回日本植物分類学会論文賞を受賞し、2018年3月8~10日に金沢市で開催された日本植物分類学会第17回大会にて表彰されました。

論文の著者・タイトル
Y. Wakasugi, H. Azuma, A. Naiki and S. Nishida
Morphological and Molecular Phylogenetic Analyses of Geranium yesoense (Geraniaceae) in Japan.(日本のGeranium yesoense(フウロソウ科)における形態および分子系統学的解析)
https://doi.org/10.18942/apg.201708

掲載誌、巻(号):掲載頁
Acta Phytotaxonomica et Geobotanica 68(3): 129-144

論文の概要と受賞理由
フウロソウ科の高山植物Geranium yesoenseは、これまでいくつかの種内分類群(変種や品種)に分けられてきましたが、分類に用いられてきた葉や萼毛等の形態的特徴では明瞭には区別できないこと定量的に明らかにしました。さらにDNAを用いた分子系統学的手法によっても種内分類群を認めずに1種としてまとめるのが適切であるという結果が得られました。植物分類の分野では、地域個体群の形態的な差異をもとに、それらを変種として扱うことがよく行われていますが、それが必ずしも適切ではないということを客観的データにもとづいて示した例として高く評価されました。