第1回TBRCセミナーを以下の日時に行います。
奮ってのご参加をお待ちしています。

演題 病原体媒介蚊のバイオロジー
講師 嘉糠洋陸 氏(東京慈恵会医科大学 衛生動物学研究センター 教授)
日時 2017年5月31日(水)15時00分~16時30分
場所 熱帯生物圏研究センター分子生命科学研究施設 講義室
講演要旨  マラリアという病気は、蚊によって伝わることは誰でも知っている。それは時によって“吸血時の物理的な接触によって病原体がうつる”と誤解されていることが多い。しかし実際には、マラリア原虫などの病原体は、それを運ぶ節足動物 の体内における固有のライフサイクルを持っており、その体内での増殖・分化の過程を経て、次の宿主へと媒介される。興味深いことに、節足動物自身は病 気になることはなく、病原体を運搬するカーゴとしてのみ機能している。この節足動物を介した病原体のライフサイクルは、遙か昔から保存されてきたものであり、その媒体である節足動物自身も多様な生命現象の宝庫である。
 しかし同時に、西ナイル熱・日本脳炎・フィラリア・日本紅斑熱、ライム病等、節足動物が媒介する感染症(ベクター感染症)は、依然として世界で猛威を振るっている。2012年から2014年に掛けて立て続けに明らかなった、マダニ媒介性SFTS(重症熱性血小板減少症候群)ウイルスおよびヤブカ媒介性デングウイルスの本邦における存在は、国民がベクター感染症とその媒介節足動物に強い関心を寄せる転機となった。
 我々は、ハマダラカ、ヤブカ、マダニ、ノミ、サシガメ、ヒロズキンバエ、甲虫などを研究対象に、病原体−媒介節足動物間相互作用から、遺伝子診断技術の 応用開発にいたるまで、幅広く研究を進めている。今回の講演では、これらのオーセンティック生物を軸に据えた、我々の最新の知見を紹介したい。

詳細は添付のポスターをご覧下さい。

平成29年度 第1回 琉大熱帯生物圏研究センターセミナー